Alstroemeria
TW3のキャラブログ。知らない方はプラウザバック推奨。 リンクはお知り合いさんのみフリー。
呑みこんだ音が、漣に落ちて。
- 2012/08/09 (Thu)
- ひとりごと |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
(なんとまぁ、温い海だ。)
ちりり、蝶は竜胆連れ歩く。
ちりり、手首で啼いた玻璃の星。
音を重ねて足音重ね、落とした音は居場所に成った。
そのまま留めて置きたくて、月は枕元に添え置いた。
特別な夜旅夢路の甘い切符。
糸織り葦花に何を詰めようか。
黒とラムネの猫を並べて、夏の日の算段。
其の日の為にも。
夜を纏って緋花を振るう。
己さえも蝕む朱を、暁を。望む儘。
然うして月の温もりに目を閉じる。
(かえるから。)
閉じた瞼の裏側で、天河泳ぐ蝶を視た。
月に咲いた黄金の花に添う其れは
柔らかで、優しげで、ひどく眩しい。
ふと掠めた香り辿れば、唄で花紡ぐ紳士と会った。
一輪纏えばしあわせ心地、悪戯に揺れる尾が誘う。
夢の終わりに日は落ちて。
傍らの月にも灯りが灯る。
優しい光に笑みも落ちる。
(しあわせな一日、どうも有難う!)
PR
この記事へのコメント